ドラマに出てくるみたいな金貸しからの嫌がらせ、実際にもあるの?

一昔前、ドラマやマンガでよく見たような借金取りって、実際にいるのでしょうか。
確かに80年代後半からミレニアムのあたりには、そうしたヤクザまがいの厳しい金貸しの取り立てが実際にあったようです。そのような執拗な取り立て、いやがらせに悩んで、一家心中をした、というような哀しい事件もありました。けれど、貸金法の見直し、改正が起きてからは、そのようなことはなくなってきたようです。
昭和の終わり頃から90年代初頭まで、お金を借りることは当たり前のことでした。消費社会が華麗に花咲いて、咲き誇っていましたから、本当に欲しいものなのか、本当にしたいことなのか、それはその商品や行為に見合った金額なのか、そうしたことをひとつひとつ、冷静に考える余裕もなく、とにかく、ものも時間も、消費しまくりました。借りた、使った、残さなかった。それこそがバブルというものの体質だった気がします。お金を借りることは容易でしたし、それは、働き盛りの大人だけでなく、親の扶養に頼っているような、収入はアルバイト程度しかない学生、仕事をリタイヤしてしまっている高齢者でも、同じでした。しかし、借りたお金はやがて返すときがやってきます。そのとき、以前と同じようにお金は回っていませんでした。消費者金融、いわゆるサラ金の金利は今より高く設定されていましたので、お金は、貸せば貸すほど儲かる仕組みでした。貸し渋り、などということはまず、ありませんでした。貸すときには、あんなに低姿勢で借りて下さい、とニコニコ顔だったのが、いざ、返済が滞ったとなると、途端に豹変するということもザラでした。ひっそり息を詰めて暮らしているのに、サラ金の取り立てに何度も執拗にベルを鳴らされたり、家族が脅されたり、犠牲になったり……。ばぶるがはじけてしまったあとは、サラ金側も、借金の回収に必死だったのです。
今はそのようなことはありません。けれど、もし、消費者金融でお金を借りる羽目に陥ったら。返済計画をきっちり見据えた上で借りること。これを肝に銘じるようにしてください。